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先日、一年間続きましたパワパフガールズZが終了いたしました。
その瞬間感じた事は、この一年間本当に早かったと感じたことです。
なんかオイラだけかも知れませんが(^ ^;)、やっとこさキャラや作品にも慣れてきたトコで終了というのは、やっぱり辛いモノです(泣)。
前にブログにも書きましたが、仕事柄、色々な作品で何度もスタッフとして「最終回」を味わっているのですが、こればっかしはなれると言うことが無く、寂しい気持ちが胸を締めるコトも多々あります。
そんな自分にケジメを付ける意味と、もちろん続編を期待する意味も含めての個人的打ち上げコーナーです。
まあだいたい自分の気持ちが中心になるので、協調できない方もおられるかも知れませんし、内容もそんな豪華でも何でもないんで(^ ^;)…、お気になさる方は、ここから以下お読みになるのを、ご遠慮いただいた方が良いかとは思いますm(__)m。

まずはカンタンに経緯をば…。
あれは一昨年パワパフがアニメになると言う情報を得て、本家が大好きなオイラは、制作のYさんにその際は是非参加させて欲しいと言ったのが最初だったと思います。
ただ自分はプロモーションの方には参加はしていなく、気がつかないうちに月日が流れ、アニメ化の話も忘れかけた昨年の春頃に、そのYさんから連絡が来て、TV放送が決まったので参加しませんかとのコト。
うわ〜っ時間が経っていたなぁと思いましたが、一言返事で参加を決めました(^-^)!
ただ当初は何の担当で参加するかが決まっていなかったので、何でも良いよって言っていたんですけど、最終的にYさんの方から、じゃあデザインでって言う形に落ち着きました。

基本的には原作を無理に意識する必要はなく、PPGZの世界観に合う感じで良いと言うことでしたので、個人的には「少し不条理的」「丸み」「少女アニメっぽく」「カラフル」などをテーマにデザインさせてもらいました。
元々制作開始時にあったキャラ以外の設定は、プロモーションで使われた作画のT氏が作ったラフデザインが何枚かありましたので、その辺の感じは崩さないように努力した…つもりです(苦笑)。
確か最初にデザインしたのが研究所の車だったかと。
羽やハートを付けたりと試行錯誤のラフが何点か上がり、中にはSさんから、某魔女っ子アニメに出てくる車に似ていると言われたり(笑)、今思い出しても、その頃から楽しい制作環境だったと思います(^-^)。
まあ役立たずのオイラが楽しい環境などと言うのは失礼&無礼だとは思いますが、本当に心から言いますが、今まで味わったアニメ会社の経験から考えると、天国と言うしかないくらいスタッフの方々が親切で、オイラみたいな下手くそでも見捨てられることもなく、皆さんから助けていただいて52話まで仕事が出来たことは、本当に感謝の気持ち以外ありません。
ですから、なおさら作品に対する気持ちも大きくなって、何とか成功させたいと言うのは多々あったのは事実です。
スケジュール的なこともありますが、自分が描いたオリジナルモンスター設定にたまに勝手に大図鑑的必殺技とかを描いたこともありましたが、それらも何か役に立ってくれればと言う気持ちがあったからです。


【ワンポイント想い出】
止めの当たりを何カットかやらせていただきましたが、実は絵コンテでも絵がキチッと決まっていなく、わりかし自分で構図やポーズを決めさせていただいたのも楽しかったです。

参加スタッフ全員とは言いづらいですが、少なくとも制作のYさんは超人的に原作のPPGの大ファンでもあり、生き字引でもあり、コレクターでもありますし、他の東映制作班にいるスタッフも、キャラのSさんもみんな原作のファンでもあったのも作品を楽しく作れた理由かも知れません。

まあ一外注スタッフのオイラには詳しくはわかりませんが、東映の方も色々と海外と連絡を持って作っていたようですから、向こうの方々も結構喜んでいるという話も聞いております(^-^)。
オモチャ展開等では、ちょっと残念な大人の事情もあったようですが、そういうコトがありながらも1年間作品が続けられると言うことですから、いろいろな方の支えや期待があったからだと信じております。

ファンサイトもたまに読ませて貰いますが、嬉しい意見も多く、他のスタッフの方も覗く度にファンの皆さんから勇気や元気をいただけました!
中には、オイラが覗いているのを前提で書き込んでいる掲示板やブログがあったりと、結構ドキッとしながら楽しませていただいたトコもありました(笑)。
そうです、あなたやあなたのサイトも見ていたのです(笑)、しかも中には、そこの同人誌もバッチリゲット(笑)。(PPGZ関係の同人誌は、どれみの頃に比べると少ないのですが、いろいろなサークルの十数冊は持っています(^ ^;)。 1ファンとして素直に楽しませていただいておりますm(__)m。)

ちびっと最終回関係の裏話も…。
ファンの皆様はご存じかと思いますが、最終回で初めて「防衛軍」が出てきますが、現在「軍隊」や「自衛隊」などを作品によっては登場させることが難しい時代なんですが、最終回の迫力の演出にどうしても必要と言うことで、東京シティに初めて防衛隊を作りましたが、絶対に存在するモノを描けないと言うことで必然的に空想のモノになりますが、ある程度のリアルさも欲しいと言うことで、そのバランスを考えて作ったのが「絶対に存在しない」シリーズです(笑)。
まあ他のアニメのように、軍隊や自衛隊を出せと言うファンもいなかったのもパワパフファンの素晴らしいところですよね。(某社のロボットアニメなどは空想科学モノにもかかわらず、リアルじゃない、リアルじゃないとしつこいファンに困っていたと聞きましたからね(苦笑)。 だって元々リアルじゃないから(笑))
もうインターネットで現在の兵器を調べて、現在使われていない兵器とSFっぽい部分を足して3時間煮込んだ(笑)感じにしたんです(^ ^;)。(煮込んだ割りには、さっぱり味のデザインになっているが(苦笑))
まあちょびっと「TOKYOシティ」と言う空想の世界観が理解しづらく、現実の位置関係や価値観を持ち出すファンの方もいたようですが(苦笑)、逆に何でも可能で自由で不条理な(^ ^;)楽しい空想世界を楽しめる想像力豊かなファンが多かったお陰で、PPGZのお話も最後まで面白く作れたのかも知れません。
この辺は本当に感謝ですm(__)m。

【ワンポイント想い出】
画面を横切る一同からラストあたりまで描かせて貰いましたが、笑顔のモンスター達が可愛くて良かったです!
さてそんなこんなで終了しましたPPGZですが、実際終了が決まった際には、絶対に認めたくなくて、必ず二年目をやるぞと作業をしていた人までいたそうで、それほどスタッフに愛されていた作品なんだなぁと感じられる次第です。
もちろんオイラも二年目をやるつもりでいたし(苦笑)、やれると信じていましたからね(^ ^;)。
まあ色々と大人の事情の部分はあるのでしょうけど、上にも書きましたように、向こう(米国)の関係者の評判も良いと聞いていましたからね。
でも個人的にも…、手前味噌っぽくなってしまいますが、自分の中では良い作品に仕上がっていると思っています。
本家のような毒や風刺などは性質上、あまりありませんでしたが、逆に子供が見て楽しめる作品になっていたことも嬉しかったですね(^-^)。
白い光と黒い光のコトも自分では上手くまとめた感じに見えました。
正しい方向へ導く白い光は、平和を願う人々の心の中に皆持っているモノで、ガールズ達がケミカルZの力と封印されていた白い光の力によって、純粋で綺麗な彼女たちの心の光が目覚めPPGZになったのだと、勝手ですが、自分では思っています。
ですからカレを封印しようが、光が消えるわけもなく残っているのだろうと考えています。
心の光ですから、願えば強くなることも可能でしょう、逆に黒い光は、生み出すことが出来ない闇の光、集めることにのみパワーアップが出来る…、絶対数が決まっている闇の光VS無限に増えられる心の光だからこそ、ガールズが勝てたのかな…とも、自分では思っています。
おそらくは白い光は、彼女たちを「選択」したのだと思います。
彼女たちの意志に、光の意志が共鳴し、ガールズが誕生したのではないでしょうか?
暗いニュースが多い、今の世の中でも、希望や夢、勇気の心を持てば、光は自分に味方してくれる、無限の力を与えてくれると子供達にわかってもらいたかったのかも知れません。

あくまでも設定上では「カレ」は絶対悪です、100%悪と言うことです。
ですから黒い光のみが生存条件のようなキャラですから、黒い光が無くなった以上は、存在することが出来ません。
ところが他の敵キャラ・モンスターはどうでしょうか?
もちろん悪いことはしますが、どことなく憎めないところもありませんか?
おそらくは黒い光によって誕生したとなっていますが、きっと元々は多少なりとも白い光を心に持っていたと思います。
だからこそカレによって黒い光を抜き取られていても、無限に生み出す心の光が、彼らの生存と彼らを生み出した少しの黒い光の存在を許したのではないでしょうか?
まさに科学超えた瞬間でしょう。
科学を極めた多くの偉人たちも言うように、科学や理屈で言える事柄などは、この世界の1%くらいに過ぎないと言うことです。
コレこそ「科学」を超えた「伝説」と呼べるモノではないでしょうか?
最終回こそが「サイエンスレジェンド」の始まりだったのかも知れません。
ある意味、初期のOP「希望のカケラ」の歌詞のように、そこら中にある「希望のカケラ」とは白い光を持つ人々の心だったのかも知れません、そして何と言ってもトーキョーシティの一番の希望となったのは、彼女たちの「笑顔」だったのかも知れませんね。

実はここから未公開のお話ですが、最終回の絵コンテを読んだときに、凄く感動した部分があって、実際には放送はされなかったのですが、エピローグの中に「モンスター達のその後」を描いているカットが入っていたんです。
ファジーが公園で子供達と歌を歌っていたり、モジョがいつものように(^ ^;)街でバイトしていたり…と、いろいろなモンスターがシティの中で活きているカットがあったんです。
もちろんチビット悪いこともしたりすると、PPGZがすぐにやってきて退治する。
当たり前のパターンですが、なんとなく…いいなぁと感じられるシーンでした。
モンスターがいて、PPGZもいる日常って…、結構普通なのかも知れませんね(笑)。


【ワンポイント想い出】
チビガールズ可愛かったので、勝手にハナちゃんっぽいクチにしてみました(笑)。

【ワンポイント想い出】
チビガールズではいろいろと遊ばせて貰いました。 ブロッサムの髪もウェーブです(笑)。

そんな活躍中のPPGZですから、きっと忙しいのだと思います。
だから今はアメリカやアジアや世界中を回って、子供達を楽しませた後に、きっと、きっと日本に帰ってくると思います。
その時には、ユニバーサルな、ワールドワイドなガールズ(笑)となって、また日本のテレビに登場すると信じています。
ですからちょびっと彼女たちの旅の応援と安全を願いつつ、再び会える日を心から待っていようと思います。
皆さんもその際には、ガールズ達を「笑顔」で迎えてあげてくださいねm(__)m。

本当に長々読んでいただき、有り難うございましたm(__)m。
そしてまた必ずPPGZファンの方達とお会いしたいと思っています。
(後日に、多少このページを加筆修正するかも知れませんm(__)m。)

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おまけ:PPGZ打ち上げパーティーレポ

最終回放送数日前にPPGZ打ち上げパーティーが行われました。

打ち入りパーティーやクリスマスパーティーの時より、数倍の人数が集まった感じがしましたが、やはり話数が進行する際に色々なスタッフが参加したり、声優さんも増えたりとしたからかと思います。
パーティーの最初は偉い人からのご挨拶や声優さん達のご挨拶から始まり、ご歓談タイムへ。
今回は広めの会場だったせいもあり、いろいろな人にご挨拶できたのは嬉しかったです(^-^)!
いかんせん番組終了後は、スタッフによっては色々な作品に移ってしまいますので、なかなか会いづらくなる方もいるので、話せるだけ話したいモノです(苦笑)。
いつもお世話になっているスタッフの皆さんと話すのはもちろん楽しいのですが、今回初めてお会いする人にも沢山お話しできたのも嬉しかったです!
いかんせん普段は、自宅で作業して、添付ファイルか宅急便で仕事を送るので、なかなか他のスタッフと会う機会は無いのは事実ですからね(^ ^;)。

シナリオライターの方や作監の方達とも楽しい一時が過ごせましたし、また外で会いましょうとも約束も出来ました(^-^)。
何度も書き込んでいますが、本当に良いアニメは「人」が作り上げるモノだなぁと感じることが出来る時間でした。
その後、サイン会タイム?(笑)では、スタッフの方や声優の方達がひっきりなしに色紙や寄せ書きをしておりました(^ ^;)。
かくいうオイラもたっぷりとしていただきました(^ ^;)。
声優さん達の寄せ書きはもちろん次にご一緒するのも、いつかが判りませんから、この機会にと、いつもご迷惑をかけっぱなしで申し訳なかったのですが、尊敬するアニメーターのお二人にも描いて貰いました(^ ^;)。
実はここに載せているサイン以外にも色々な方に貰っているんです(^ ^;)。
めっちゃ宝物になりましたね(^-^)
そして最後はお馴染みの抽選会!
なんと一発目の抽選でオイラが当たってしまった(笑)。
東映のキャラクターグッツ詰め合わせを頂きました(^-^)、オイラよりも娘が大喜びです(苦笑)。
その後は、近くのカラオケ屋で二次会!
1フロア全部借り切っての二次会でしたので、好きな部屋に入って、好きに歌うと言う不思議な二次会(^ ^;)!
何歌っても良いはずですが…、アニソン・特撮ソンばかりのハイテンション二次会でした。
その後、オイラは用があって、先に引き上げましたが、何やら後から聞くと、朝まで歌いまくりだったそうで(笑)。
ど、どのみちオイラにはそんな体力はないです(^ ^;)、みんな若いなぁ(^ ^;)。
エレベーター前までプロデューサーと声優の金田さんに見送っていただいたけど、何だかんだで、自分がやった作品やパーティーで金田さんとは、よくご一緒するので、是非また他の作品でお会いできるのを楽しみにしていますと伝え、帰路に就きましたm(__)m。(思えば、漫画家の頃に、どれみのカエル石のDVDの特典映像に入っていたデジモンの舞台挨拶で、映像として金田さんの姿を見たのが最初だったのだけど、まさか実際に会えるようになると言うのも、アニメ業界の狭さと言うのか、運命の歯車のプレゼントか、不思議なモンですね。 もちろんのこと、その舞台挨拶に来ていた、どれみの声優さん達とも実際に会えるようになるとは本当に嬉しい限りですm(__)m。)
ホント、マジにまた同じスタッフと同じ声優と一緒にPPGZをやりたいものです!
本当に楽しくて嬉しくて素敵な作品に参加できて感謝ですm(__)m。

【ワンポイント想い出】
実はこちらの色紙は打ち上げではなく、放送直後に頂いたモノなんです。
わざわざオイラのお気に入りのバブルスを描いていただきましたm(__)m。
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ちなみにこのページの背景に使われている画像は、左のカットに使われているモノです。

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