HIME*3(ひめさんじょう) 1995年作品








HIME*3(ひめさんじょう)

全寮制の聖フォスター女学院。

全ての自治を生徒会に委任している校則のため、時には生徒同士の問題が起きる場合がある。 そんな時、風のように現れ、光の如く解決する、闇の自治会、コードネーム「HIME」の存在が生徒の間で噂されているが、その姿は誰一人見たことはなかった。

里美  「あれ〜、おかしいなぁ、絶対に自信があったのになぁ。」
雪葉  「どうしたの、里美?」
里美  「この前やった、学力テストなんだけど、この結果リストをみると、あんまりよくないんだ。」
雪葉  「でも、ウチの学力テストって、マークシート式のコンピューター・チェック方式だから、そうそう間違いはないはずだけどね。」
里美  「うん…、一学期の始めの頃までは、点数よかったんだけどなぁ。」
雪葉  「しょうがないよ、あと一歩ガンバ、ガンバ!」

放課後の校庭の隅に雪葉と話をしている少女がいた。
IQが200とも300とも思われるが、その知を隠し、ごく普通の女学生として生活をしている、闇の自治会「HIME」のリーダー、春日琴乃である。

雪葉  「…どう思う、琴乃?」
琴乃  「さっき学校のコンピューターをハッキングしてみたんだけど、確かに里美の成績はある時期を境に急に落ち込んでいるよ。」
雪葉  「寮生活や授業中の彼女を見ていても、それほどの変化は見られなくて、彼女の両親も健在で何一つ成績が落ちる要因が見えないんだ。」
琴乃  「でも、成績が落ちる要因だって色々とあるじゃない、恋とかスランプとかね。 それにこれ以上のハッキングは我々にとっても危険すぎるしね。」
雪葉  「そうだよな…、おいらの気にしすぎかな?」
琴乃  「そうね、このコトに関しては気にしなくてもいいみたいね。」
雪葉  「うん、里美にはかわいそうだけどな…。」

寮に帰ろうとする雪葉。 少し落ち込んでいる。
その姿を見つめている琴乃。

琴乃  「…ねえ、雪葉。」
雪葉  「ん?」
琴乃  「もう一回だけ調べてみましょうか?」
雪葉  「ホント!?」
笑顔が戻る雪葉。
琴乃  「そのかわり、あなたには働いてもらうわよ。」
雪葉  「まかしておいて! 何でもするよ!!」
琴乃  「ようは里美の成績が本当に落ち込んでいるのか、コンピューターのミスかなんでしょう?」
雪葉  「ああ。」
琴乃  「簡単な事。 次のテストでの彼女の解答用紙を職員室に忍び込んで写してきて欲しいの。」
雪葉  「なるほど!! OK〜! まかしといて!」

この男勝りの言葉使い、行動力の雪葉こそ古武道、忍術にたけた柳生一族の末裔、冬神雪葉である。 しかし彼女の類稀なる運動神経を知っているのは「HIME」のメンバーだけである。

数日後、学力テストがおこなわれた。

そしてその夜、学院を走る黒い影があった。 雪葉である。
天井裏を忍者の如く進む雪葉。
職員室に入り込み、学力テストの解答用紙を小型カメラにて撮影する雪葉。

警備員が見回りにくる。
職員室を開ける警備員。

懐中電灯を照らすが誰もいない。
天井にへばりついている雪葉、口にカメラをくわえている。
去っていく警備員。

次の日の昼休み、屋上でパンを食べている雪葉と琴乃の姿があった。

雪葉  「琴乃、どうだった?」
琴乃  「…彼女の自信は嘘ではなかったわ。」
雪葉  「それじゃ、やっぱりコンピューター・ミス!?」
琴乃  「いえ、エラーやミスが彼女だけに、しかも連続に起きるなんて考え辛いし、誰かが何かの目的で彼女の成績を下げているとしか思えないわ。」
雪葉  「(試験の)センターに運んでいる最中に誰かが里美のマークシートを書き直して誤答にしているのかな?」
琴乃  「それも考え辛いわね、解答はセンターのコンピューターにあるのだし、いい加減に答えを書き直しても逆に正解になってしまう可能性もあるし、この学校に私以上のハッカーがいるとは思えない、この私でさえ里美の答えを照らし合わすために数時間をかけてセンターにハッキングしたんだから。」
雪葉  「じゃあ…?」
琴乃  「何か事件の匂いがするわね。」
雪葉  「やる?」
琴乃  「HIMEコード発動よ!」
HIMEコードとは刑法に関係する事件と思われるときにHIMEのメンバー全員が私事を捨て、この事件の解決に全力を尽くさなくてはならない。

学生カバンに付いているキーホルダー状のポケベルがなる。
メッセージを見る手(顔はまだ見えない。)。

磨柚  「あらら〜、久しぶりの呼び出しですの〜。」

先程の屋上で本の後ろに隠したポケコンに携帯電話を接続してポケベルにメッセージを送っている琴乃。

琴乃  「これでよし。」
雪葉  「別にあいつ呼ばなくてもいいんじゃないかぁ? おいらと琴乃がいれば。」
琴乃  「フフ…、まあいいじゃない、彼女の能力があった方が事も早く進むし…、それに私の勘だけど、この事件の裏にはかなり深い学院の膿がありそうよ。」
雪葉  「う〜ん?」

琴乃  「…頼んだわよ。」
微笑み返す雪葉。
風とともに消え去る雪葉。

一人屋上に残り深刻な顔をしている琴乃。
急に微笑む琴乃。
琴乃  「やっぱりコロッケパンにしようっと。」
可愛く昼食のパンを選択し食べ始める琴乃。

その夜、寮の琴乃の部屋の中では琴乃がコンピューター・モニターの前に座りひたすらキーボードを打っていた。
琴乃  「里美の成績が悪くなった時期に何か他に変化があるはず。」
モニターに何かを見つける琴乃。
琴乃  「ん? これは…!?」
その瞬間、寮に悲鳴が走る。
ドアを開け、外を覗く琴乃。
生徒A 「大変よ! 6号室の里美さんが自殺しようとしていたんですって!!」
琴乃  「えっ!?」
生徒A 「同室の子の話だと最近成績が落ち込んでいたんでノイローゼ気味だったんですって。」
救急車の音が聞こえ始める。
自室の窓から救急車に運ばれる里美の姿を見ている琴乃。
モニターの方を睨み。
琴乃  「…許せない。」

学院の理事長宅の前にバイクに乗った雪葉が着く。
雪葉  「琴乃が理事長の行動を見張っててくれって言うけど、コンピューターは勿論、車も運転できないほどの機械音痴の理事長が今度のコンピューターの事件に関係しているのかね、ふむ?」
バイクの上からフッと消える雪葉。

理事長宅の中では理事長が電話の応対に追われていた。
理事長 「なんだと、富永里美が自殺未遂だと! 馬鹿な真似を…!」
電話の男「まずいっすよ、来週には進路を決める大事なテストがあるんすよ、彼女がいなかったら…。」
理事長 「バカ、それ以上言うな!! 誰かに聞かれたらどうする!?」
天井裏で小型集音器で聞いている雪葉。
雪葉  「あらら、勘がいい理事長だこと。 でも電話の男の声…、どこかで聞いた事があるわね…?」
理事長 「いいか、とにかく明日だ、明日、私の部屋で相談しよう! いいな!」
電話を切る理事長。
すでに天井から消えている雪葉。

十数分後、学園の理事長室に盗聴器を取り付けている雪葉。

次の日、授業を受けている雪葉。 肩肘をついている。
掌の中には盗聴器の端末が握られ、理事長室の様子を聞いている。

(音声のみ聞こえる。)
理事長 「君が大丈夫だと言ったから信じたんだぞ! どう言う事だ!?」
謎の男 「彼女がここまで自分の答えに対して自信を持っているとは誤算でした。」
理事長 「どうするんだ、まだまだ彼女は必要なんだぞ!!」
謎の男 「安心してください。 一人彼女の代わりになりそうな奴を探してあります。」
理事長 「誰だ!?」
端末に集中する雪葉。

謎の男 「…Bクラスの琴乃です。」

衝撃の雪葉。

先生  「冬神! 何、ボーッとしているんだ! 答えはどうした!?」
はっと我に帰る雪葉。
雪葉  「え、え、答えは書き直されました!」
先生  「書き直されただと〜!? それは大変だね〜!!」
額に欠陥が浮き出ている先生。
雪葉  「いえ、その、あの。」

琴乃  「そう、そんなこと言ってたの?」
休み時間に校庭の隅で何気なく話している琴乃と雪葉。
雪葉  「ああ、ちょっとその後は聞き取れなかったんだけど…ハハ…。」
琴乃  「けど、そうなると必ず誰かが私に接触してくるはずよね。」
雪葉  「…大丈夫かい?」
微笑み返す琴乃。

数日後、模擬試験が行われた。
さりげなく試験を受けている琴乃。
試験終了後、屋上にいる琴乃、雪葉。
琴乃  「はい、これが試験問題と正解と私の記入した答え(マークシート)。」
雪葉  「相変わらず凄い記憶力だな〜。」
琴乃  「たかがB4の上に書かれた文章じゃない、芝居の台本を覚えるよりよっぽど簡単よ。」
雪葉  「そういう問題じゃないと思うけど…。」
苦笑いをしている雪葉。

その夜、学校に忍び込む雪葉。
雪葉  「さてと答案は…。」
職員室の金庫を軽々開ける雪葉。
あぐらをかき、堂々と小型懐中電灯で答案を見る雪葉。

雪葉  「…あった、あった、ん〜と…。」
驚く雪葉。

琴乃の部屋にすっと現れる雪葉。
琴乃  「お帰り、どうだった?」
雪葉  「…驚かないでよ、琴乃が記入したって言った物と全然違ってたんだよ!」
琴乃  「…そう、すでに変わってたのね。」
雪葉  「琴乃の方は何かわかった事がある?」
琴乃  「うん、ただし今回の試験の結果を待ってからね。」
雪葉  「??」

数日後、結果が発表される。
琴乃は案の定いつもの成績よりかなり下の方にいる。
雪葉  「あちゃ〜、こりゃ思ってたよりひどいや。」
自分の成績が表示されている所と全然違うところを見ている琴乃。
雪葉  「あれ、お〜い琴乃、あんたの成績はこっちの方だぞ〜!」
雪葉の方を見て微笑む琴乃。

夜、琴乃の部屋で相談している二人。
雪葉  「替え玉!?」
琴乃  「そう、私は今回のテストで問題の点数比率を計算してもっとも存在しづらい高得点をマークしたの、もしその点数を取った生徒がいるとすれば、天才か偶然か…、私の答案か…、になる。(点数比率計算とは同系統の応用問題が出た場合、同系統中全て答えられる確率とすべて間違える確率がもっとも多くなる。 極論、2系統問題を使った場合、0か50か100点の3つがもっとも多くなると言う計算になる。琴乃は問題中の系統を分析し、最も存在しづらい点数を割り出し、実行した。)」
雪葉  「いたの?」
琴乃  「ええ、二人ばかし…、一人はいつも高得点をマークしている秀才さん、もう一人は里美の事件の直後から急浮上してきた社長令嬢。」
雪葉  「なんとまあ…。」
琴乃  「目的は私や里美の成績を落とす事じゃないのよ、私や里美のほどよい優等生の成績を他の人間の物と交換する事だったの。」
雪葉  「え、だって、成績の修正とかは不可能だって…。」
琴乃  「もちろん修正は出来ないわ、ただ一つを除いて…。」
雪葉  「え?」
琴乃  「マークシートの欠点だけど、コンピューターに入力するため出席番号をマークするでしょ、あそこなら修正は楽よ。 まして名前とかはマークに頼っているから、ある程度似せれば、誰が書いたって関係ないしね。」
雪葉  「そうか〜! だとすると、そんな事をする奴は…。」
琴乃  「唯一答案を手にする職員でしょうね。」
雪葉  「くそっ、とっちめてやる!!」
琴乃  「待って、その前に確実な証拠として理事長室にあると思われる賄賂の受渡し帳簿を手に入れましょう。」
雪葉  「よしっ、鍵開けならまかしとけ!」

深夜、理事長室に忍び込む二人。(ある程度正体がばれないような恰好をしている。)
琴乃  「金庫は、雪葉?」
雪葉  「確か、ここよ。 おじさん類はみんな考えるコトは同じかな。 ハハ…。」
よくありがちな、額縁をめくると電子錠金庫がある。
雪葉  「げげっ、確か前確認したときはこんな金庫じゃなかったのに。」
琴乃  「一寸待って!」
金庫の10キーを真剣に見る琴乃。
琴乃  「…まずいわね…、万が一、キーのナンバーが間違っていたら、即刻警報と警察に通報が行くようになってるわ。」
雪葉  「う、おいらは電気関係は苦手だからなぁ。」
困り果てている二人。

その時、急に理事長室の扉が開く。

二人  「!!」
磨柚  「やっぴ〜、何となくこの部屋に居そうと思ったから来たよ〜ん。」
目茶苦茶軽そうな女生徒が入って来た。
彼女こそHIMEの最後のメンバーでもある桃谷磨柚であった。
雪葉  「お、お前、よく簡単に入って来れたなぁ?」
磨柚  「うん、警備員さんがテレビ見ていたから、ついでに理事長室の鍵も貰って来たですの〜。」
琴乃  「さ、さすがね、ところでこの鍵、開けれそう?」
金庫の10キーを見つめる磨柚。
思いっきり、くしゃみをする磨柚。
雪葉  「わわわ、ばか、ばか、ばか、聞こえたらどうする!!」
警備員室では戦争映画の爆撃シーンがテレビに流れていて、磨柚のくしゃみとかは聞こえていない。

琴乃  「磨柚、お願いするわ、開けてみて。」
磨柚  「いいよ、えーと、今日は26日だから…。」
不安そうに見守る雪葉。
磨柚  「それと私の今週のラッキーナンバーと…。」
電子音と共に扉が開く。
琴乃  「さすがHIMEナンバー1の「運」の持ち主ね。」
磨柚には知識や体力が無い代わりに異常とも言える「強運」があったのである。
磨柚  「運がよかっただけです〜。」
大声で笑う磨柚。
警備員室では、また爆撃シーンである。

雪葉  「よし、早速探して見よう。」
雪葉が金庫に近づこうとした時に電気スタンドに引っ掛かり倒してしまう。
雪葉  「あちゃ〜!」
琴乃  「あんた、運が悪いから…。」

警備員室のテレビでは静かなラブ・シーンであった。
警備員1「ん、なんだ今の音は!?」
警備員2「おい確か、理事長室で何かあったら真先に理事長に連絡しろとの命令だぞ。」
警備員1「O・K、連絡は俺がしておくから、お前、見に行ってくれ。」
警備員2「よし、わかった。頼む。」
理事長室に向かう警備員2、電話をかける警備員1。

理事長室では金庫の中の帳簿を必死に調べていた。

琴乃  「これでもない、これでもない!」
雪葉  「これも違うみたいだし。」
ひょいと一冊手に取る磨柚。
磨柚  「きっとこれですの!」
雪葉  「人が必死に探しているのに〜!」
琴乃  「いいじゃない、見つかったなら、早く逃げましょう。」

警備員2「誰だ!?」
理事長室のドアを開け、飛び込んで来る警備員。
雪葉  「しまった!」
警備員2「動くな! そのままでいるんだ!!」
雪葉  「磨柚〜、あんたの運で何とかしてよ!」
磨柚  「今日の運は使いきったですの〜。」
磨柚の強運は一日の使用量が決まっていたのであった。
雪葉  「どう言う運なんだ〜!!」
警備員が三人に近づいて来る。 
さっき雪葉が倒したスタンドのコードの上に来る警備員。
雪葉  「いまだ!!」
倒したスタンドを蹴り上げる雪葉。
舞い上がったコードに足を取られる警備員。
警備員2「うわっ!」
雪葉  「ていっ!」
すかさず、警備員2に蹴りを入れる雪葉。

琴乃  「今よ! 急いで逃げましょう!」
ドアの近くまで行く三人。

ところが警備員1と数人の宿直の先生に行く手を遮られてしまう。
廊下の奥から理事長が息を切らせ、走ってくる。

琴乃  「しょうがない、警察に電話して!」
雪葉が受話器に手をかけようとした瞬間、先生の一人が入口側の電話線のモジュラーを足で切ってしまう。
先生1 「誰に頼まれたか知らないが、お前らのために金儲けを台無しにされたくないんでね。」
雪葉  「その声は…! そうかあんただね、マークシートを書き換えていたのは!」
先生1 「そこまで知ってるとなったら、ちと困った事になるぜぃ!」
琴乃  「…そうね、私たちの負けかもね。」
雪葉  「…!?」

磨柚  「じゃ、元のように戻すですの〜。」
金庫とかを元に戻し始める磨柚。

理事長が息を切らせながら先生1に聞く。
理事長 「いったい何なんだ!?」
事情を説明する先生1。

先生2 「お、お前、なにやってんだ!?」
一斉に磨柚の方を見る一同。

磨柚金庫のテンキーを押している。
雪葉  「なにやってんの?」

磨柚  「電話と同じスイッチですから、ここから警察に電話出来ないかと思って110番してみたです〜。」
大笑いする先生たち。
その中で青ざめる理事長。
理事長 「あわわわわ…。」
先生1 「どうしました理事長?」
理事長 「バ、バカモノ〜、登録された番号以外を押したら、警察に連絡が行ってしまう〜!!」
外からパトカーのサイレンの音が聞こえてくる。

慌て始める理事長一同。

琴乃  「いまよ!!」

警察が理事長室に飛び込んで来る。

理事長室の真ん中に一同ぐるぐる巻きに縛られている。

警察  「な、何だ!?」
理事長室の正面に証拠物件の書類と「姫 参上」カードが張りついていた。

数週間過ぎた学校では、里美が退院してきてみんなに囲まれていた。
友人1 「よかったね、里美。」
友人2 「すごいじゃない、あの伝説のHIMEが里美を助けてくれたんだよ〜!」
友人3 「ねえねえ、里美ってHIMEと知り合いなの? 紹介してよ、ね、ね。」

その様子を屋上から見ているHIMEのメンバーたち。
琴乃  「よかった、これで一安心ね。」
雪葉  「でも、お蔭で新しい先生や理事長の名前を次々覚えないといけなくなったけどね。」
琴乃  「他にも協力してた先生もいたからね。」
雪葉  「でも、最後に運を使いきってたはずの磨柚が金庫のキーで警察に連絡するとは、見事に強運だね。」
磨柚  「ううん、本当に運は品切れでしたのよ〜。」
雪葉  「じゃあ、どうして?」
琴乃  「…きっと、理事長の方に運がなかったんでしょう。」
磨柚  「そうですの〜、向こうが運が悪かったのですの〜。」
雪葉  「理事長って…、本当の疫病神だったんだ。」
磨柚  「来てくれて助かったですの〜。」
一同の顔に笑顔が戻る。

注/磨柚(まゆ)雪葉(せつは)琴乃(ことの)

結構いろいろな出版社に持っていったけど、オリジナル離れもあって、結局宙ぶらりんになった原作。
まあ、少女ヒーローモノの王道って感じなんですが、当時は結構このタイプは少なかったみたいでしたね。

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