【発掘仕事ギャラリー3F】
このページでは、原稿整理時、データ整理時に見つかった作品の中から気に入ったモノを掲載してます。(随時追加)
今回は、掲載時と単行本収録時の変更点のお話です。
(画像をクリックすると大きなサイズで「粗」まで見ることが出来ます(笑))

80年代に松本美奈名義で「月刊ホラーハウス」に書いた作品「せんせい」。
残念ながら、単行本になる前に出版社がつぶれてしまいましたが、何年かしてから個人短編集に収録されることになり、嬉しかったのですが、いかんせん年月が経っていたので、ちと気になるトコも多く、ところどころ修正して収録して貰いました。
元々この作品は、この前に書いた「その後の白い家の少女」で使った、線と面の絵で描いた二作目の作品となり、なかなか修正も難しかったのですが、何とかちょこちょこと直すことが出来ましたm(__)m。

そんな修正箇所の中で大きい部分は二カ所。
まずは下にあります「表紙」。

左がホラーハウス掲載時のオリジナルの表紙。
右が短編集に収録時の表紙。
オリジナルの方は全体の線をぼかした感じにしたかったのだけど、イマイチだったので、新しい方はきちんと体の線も入っています。
そしてもう一つは、ラストページ。

そんなラストページ。
左がオリジナル、右が短編集版。
この作品は、少年がずっと心に残っている「罪の意識」から解放されると言う結末なので、少年の立場からすれば「幸福」になったというコトでいいのかなぁと思い、遠く寂しく去るよりは、好きだった先生と一緒に天国に行った感じの表現の方が合っているかなぁと思い、変更しました。

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